兵庫県いなみ野学園について
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- 兵庫県いなみ野学園
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詩人 長田弘さんの『最初の質問』という詩の冒頭から、
―今日あなたは空を見上げましたか
―空は遠かったですか、近かったですか
―雲はどんな形をしていましたか
―風はどんなにおいがしましたか
いなみ野学園での朝の体操の時、この問いかけが浮びます。ほどよく体をほぐしながら空を見上げます。毎日、空の高さは違います。雲の形、風のにおいに季節を感じます。さらに、こんな問いかけも
―上手に年を取ることができると思いますか
―いちばんしたいことは何ですか
―人生の材料は何だと思いますか
なかなか答えが浮かびません。こんなふうに自分自身を見つめることがなかったからでしょうか。皆さんはいかがでしょう。
この3年間、コロナ禍でなかなか思うような活動が出来ませんでしたが、いよいよ行動制限は解かれ、様々な場所に出かけたり、多くの方々とのかかわりの中で、やりたいことが出来るようになりました。
学園では、講座での学びをはじめ、クラブや自治会活動を通して、多くの仲間の輪が広がります。こうしたつながりが、共に支えあう安心感や、新たな知識や発見を共有し合う素晴らしさや喜びを実感させてくれることでしょう。
さらに、学園で得られた知識や経験は、いなみ野祭や支部活動はもとより様々な活動を通して、地域の元気や賑わいへとつながります。
―あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、幸福って何だと思いますか
こんな問いかけにも、答えられるよう日々を送りたいものです。
学園では、緑豊かなキャンパスで、四季折々の変化を感じながら、充実したキャンパスライフを送っていただけるよう取り組んで参ります。
令和5年7月
学園へのアクセス
(徒歩) JR東加古川駅北側出口から徒歩約15分
(車) 加古川バイパス加古川東出口から約5分
(タクシー) JR東加古川駅北側出口から乗車、約5分
(バス) 往路 山陽別府駅発8:28 JR東加古川駅南側発8:42 → 県農前着8:48
復路 県農前発15:42 JR東加古川駅南側発15:53 → 山陽別府駅着16:04
学園のあゆみ
昭和44年6月13日 | 兵庫県いなみ野学園(1年制)開設 |
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昭和47年4月1日 | 4年制に変更 |
昭和52年4月1日 | 指導者養成講座(2年制大学院)開設 |
昭和62年4月1日 | 指導者養成講座(2年制大学院)を地域活動指導者養成講座 (2年制)に改組 |
平成11年11月19日 | いなみ野宣言 |
平成18年4月1日 | 大学院(2年制)開設 |
平成23年4月1日 | 大学院に地域活動コースを開設 |
平成24年3月31日 | 地域活動指導者養成講座(2年制)廃止 |
平成27年1月25日 | 地域活動支援センター開設 |
令和元年6月13日 | いなみ野学園創立50周年(記念大会7月5日) |
いなみ野宣言
ここいなみ野学園に集う私たちは、本年を「国際高齢者年」とする国連決議及び高齢者のための国連原則「自立、参加、ケア、自己実現、尊厳」を認識し、「すべての世代のための社会をめざして」意識改革と社会参加及び世代間の交流を図り、共生の精神を高揚させ、希望あふれる21世紀に向けて、次の宣言を行います。
- 1 高齢期に対する自己及び社会一般の意識改革に努めます。
- 高齢期に見られる消極的で固定的な意識を改革するため、積極的に多世代との交流を深め、信頼と尊厳を得るよう、夢や生きがいを持って行動します。
- 2 心身ともに健康で、自立した生活づくりに努めます。
- スポーツや食生活の改善を積極的に行い、自他ともに身体的、精神的に自立する健康な生活づくりに努めます。
- 3 新たな自己発見、自己実現をめざし、社会に貢献するよう努めます。
- 生涯を通じて学ぶ喜びを持ち続け、自己の可能性を発見し、自己実現に努めながら、地域の文化、伝統を大切にし、永年にわたって身につけた知恵と経験を生かして新しい社会の創造に努めます。
- 4 地域の人と自然との共生に努めます。
- 地域の人々との絆を深め、すべての世代が共生する優しい社会づくりと、美しい自然に恵まれた環境づくりに努めます。
- 5 英知を集め、21世紀へ夢と希望をもって行動します。
- 平和、平等、人権、地球環境など広く国内外の課題に目を向け、生き生きとした21世紀ビジョンを抱き、夢と希望の灯を高く掲げて行動します。
1999年11月19日
兵庫県いなみ野学園
兵庫県高齢者放送大学